財団について

 ごあいさつ

「一枝(ひとえだ)のゆめ財団」の名称は、聖武天皇が大仏の造営にあたり「一枝の草、一(ひと)すくいの土でも」と寄進を呼びかけた故事に因んだものです。鍼灸マッサージ療法(三療)に携わる人、志す人、一人ひとりの“ゆめ”が大樹に育つプロセスを応援する財団です。三療の大いなる発展を願い、公益財団法人化と“ゆめ”を未来につなぐ拠点施設(三療プラザ館)の建設を目指してまいります。本財団の設立の精神をご理解いただき、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

理事長  矢野 忠

 

評議員

足達 謙

筑波大学附属視覚特別支援学校教諭

石渡 博明

(社福)国際視覚障害者援護協会理事長

伊藤 久夫

(公社)全日本鍼灸マッサージ師会会長

笹川 吉彦

(公社)東京都盲人福祉協会理事長

中山 哲志

(株)サンライズジャパン代表取締役社長

長岡 英司

筑波技術大学名誉教授

野口 栄太郎

筑波技術大学教授

 

役員

理事長   矢野 忠

明治国際医療大学学長

副理事長   坂井 友実

東京有明医療大学教授

専務理事  藤井 亮輔

筑波技術大学教授

理事   竹下 義樹

(社福)日本盲人会連合会長

理事   坂本 一

(有)KENYU代表取締役社長

理事   小田木 宏江

(公社)全国病院理学療法協会理事

監事   田辺 和泉

(公社)大森法人会専務理事

 

顧問

坂本 由紀子

学校法人ねむの木学園理事(元参議院議員・厚生労働省職業能力開発局長・静岡県副知事)

高橋 政代

理化学研究所発生・再生科学総合研究センター 網膜再生医療研究チーム・チームリーダー

※評議員・役員・顧問の所属と職名は平成29年6月1日現在のものです。

 

 

設立趣意書

「三療」は、あん摩(マッサージ・指圧を含みます)、はり、きゅうを一括りにした言葉です。これらの業は江戸期の社会に根を下ろして以来、地域の医療を支えながら世界に類のない職業文化を築き上げてきました。

現在、これらの業を行う施術所は全国で8万5000ヵ所(コンビニ店舗の1.7倍)を超え、そこで働く施術者(国家免許者)は十数万人にのぼります。三療がこれほどの隆盛を極めることができたのは、地域の身近な医療としての価値が広く民間に認められてきたからにほかなりません。そして、その誇りが業を行う人々の糧となり市場を拓く原動力になりました。

ところが、この市場では免許を得ずにあん摩などの手技を行う違法な業者が依然、跡を絶ちません。その影響を受けて、近年、経営難に陥る業者が続出するようになりました。とくに、患者宅への移動や保険事務に困難をきたす視覚障害者の経営状況は深刻で、2016年末の調査によりますと、年収130万円以下の業者が半数を占めるまでになりました。このままでは、三療の職業としての魅力は薄れ、やがては日本の風土が育んだ貴重な職業文化が廃れてしまいかねません。

そこで、この度、これらの業に活力を与え三療の伝統・文化を未来につなぐ活動の拠点づくりが急務と考え、「一般財団法人 一枝(ひとえだ)のゆめ財団」を立ち上げることといたしました。

この拠点施設(仮称、三療プラザ館)はクリニック、施術所、就労継続支援施設を備え、三療に関する研修、臨床研究を推進するほか、就学・就労・経営などの相談業務や医療・福祉用具の展示・販売事業を通して、国内外に三療の夢と魅力を発信します。また、シンクタンク(三療社会学研究所)を併設し、業全般の課題を扱うとともに関連の資料センターとしての機能を担います(前ページ参照)。

超高齢社会の到来で国は、包括的なケアシステムを地域ごとに作ったり高齢者の健康寿命を延ばしたりするための様々な取り組みを打ち出しています。その先には、障害の有無や世代を超えて、多様な人々が支え合いながら共生する活力に満ちた社会があるはずです。私たちが描く「ゆめ」は、この近未来へ広がる希望の光にほかなりません。

「ゆめ」につけた「一枝(ひとえだ)」は、聖武天皇が大仏の造営にあたり「一枝(ひとえだ)の草、一(ひと)すくいの土でも」と庶民に寄進を呼びかけたときの古事に因んだものです。みんなの願いを、みんなの心で実現したい。そんな、いにしえの息吹にあやかり財団名の冠としました。

以上の趣旨をご理解いただき、皆さま方のご支援を心よりお願い申し上げる次第です。